子どもの成長を祝う「こどもの日」
行事として取り入れている保育園も多いことでしょう。
でも、いざ子ども達に「こいのぼりを飾る意味」や「こどもの日の由来」を伝えようとすると難しく感じませんか?
こいのぼりをテーマにした絵本は、子どもに楽しくわかりやすく行事の意味や魅力を伝える手助けになります。
この記事では、こどもの日の雰囲気を盛り上げてくれる、こいのぼりがテーマの絵本を15冊紹介します。
ぜひ、絵本選びの参考にしてくださいね。
『とべとべこいのぼり!』
出版社:教育画劇
作:きむら ゆういち
絵:ながはま ひろし
発行日:1998年
『とべとべこいのぼり!』のあらすじとおすすめポイント
今日はみんなでこいのぼりを作ります。
ぞうさんは大きいこいのぼり、きりんさんは長いの、かばくんはおもしろい形。
でも、ちゅうたんのはちいさくて……「ちいさいのはやだー!」と泣き出してしまいました。
すると、みんなが手伝ってくれて、ちゅうたんも大きなこいのぼりを作ることに。
ところが、完成したこいのぼりをあげたとたん、ちゅうたんまで空へ!
しかも、こいのぼりがしゃべりだして、一緒に空の旅へ出発です。
海を見て、大空を飛んで、楽しい冒険。でも、カラスがやってきてピンチ!
どうなる?ちゅうたん!
型ぬきしかけのページがたくさんあり、ページをめくるたびに広がる空の世界。
子ども達と一緒にワクワクの冒険を楽しめる一冊です。
『こいのぼりぐんぐんこどもの日!』
出版社:文溪堂
作:ますだ ゆうこ
絵:たちもと みちこ
発行日:2016年04月08日
『こいのぼりぐんぐんこどもの日!』のあらすじとおすすめポイント
病気がちで外で遊べない男の子・たつや。
ある日、空を元気に泳ぐこいのぼりに「ぼくも空を泳いでみたい」と話しかけると、なんと返事が!
こいのぼりの「アオ」の背中に乗せてもらい、空の旅へ出発。
アオは竜になるための滝登りに挑みます。
人気デュオ「ケロポンズ」のますだゆうこさんによる、楽しい行事絵本シリーズです。
「鯉の滝登り伝説」をもとにしたストーリーになっているので、お話を読むだけでこいのぼりの由来が子どもに伝わります。
『こいのぼりくんのさんぽ』
出版社:ほるぷ出版
作:すとう あさえ
絵:たかお ゆうこ
発行日:2018年03月
『こいのぼりくんのさんぽ』のあらすじとおすすめポイント
こいのぼりくんは、気持ちよくお空をおさんぽしていました。
すると、ねこちゃんが「さるくんの家までのせて」と声をかけてきます。
ねこちゃんを乗せて空を飛びはじめましたが、さるくんを見つけたねこちゃんが立ちあがった拍子に、こいのぼりくんはバランスをくずして木の枝にひっかかってしまいます。
動けなくなったこいのぼりくんは、どうなるのかな?
日本の伝統行事「こどもの日」をテーマに、友達との協力や感謝の気持ちをやさしく描いた心あたたまるお話です。
『げんきにおよげ こいのぼり』
出版社:教育画劇
作:今関 信子
絵:福田 岩緒
発行日:2001年
『げんきにおよげ こいのぼり』のあらすじとおすすめポイント
あきらのお兄ちゃんが歌う「こいのぼり」の歌は、あきらが知っている歌とちょっと違っていました。
気になったあきらが先生にたずねると、「こいのぼり」が生まれた理由を話してくれました。
昔、のぼり旗はお侍だけのもので、町の子ども達は立てられませんでした。
かわいそうに思ったお侍が、元気に滝をのぼって龍になるという“鯉”の話を思い出し、町の子ども達のために鯉のぼりを作ったのです。
こいのぼりの由来を知ったあきらも、自分達の大きなこいのぼりを作ります。
作ったこいのぼりを村のお祭りで空にあげてもらい、たくさんの人に応援されながら、おいしいごはんを食べて、楽しい時間を過ごしました。
こいのぼりが広まったきっかけを楽しく教えてくれる絵本です。
『かっぱのこいのぼり』
出版社:岩崎書店
作:内田 麟太郎
絵:山本 孝
発行日:2012年04月15日
『かっぱのこいのぼり』のあらすじとおすすめポイント
ここは、いよのくにの「かっぱまち」
かっぱ達がのんびり暮らす水の中では、明日が特別な日。
こどもの日を前に、町のみんながそわそわしています。
子ども達はきれいにおふろに入って、おしゃれをして、お祝いの準備。
遠くからも友達がやってきて、みんなで前夜祭を楽しみます。
そして迎えたこどもの日の朝、ぴかぴかの空の下、広場に集まったかっぱ達は、どんな光景を目にしたのでしょうか?
かっぱ達が、そわそわ、ワクワクしながらこどもの日を心待ちにしている可愛らしいお話です。
かっぱの世界から人間の子どもの日を見られる楽しい絵本になっています。
『こいのぼりセブン』
出版社:世界文化社
作:もとした いづみ
絵:ふくだ いわお
発行日:2021年03月23日
『こいのぼりセブン』のあらすじとおすすめポイント
ある日、空からやってきた「こいのぼりセブン」
元気いっぱいのセブンは、子ども達と一緒におさんぽへ出かけます。
途中で池の鯉を見た子ども達は「どうして空にこいのぼりが泳いでるの?」と不思議に思いました。
そこでセブンは、中国の昔話「登竜門」の話をしてくれました。
滝をのぼった鯉が竜になるという伝説から、子ども達に元気に育ってほしいという願いをこめて、こいのぼりを飾るようになったそうです。
さらに、子どもの日に食べる「かしわもち」と「ちまき」の意味も教えてくれて、みんなで美味しくいただきます。
笑いあり学びありの、こいのぼりセブンのお話で行事への理解がぐんと深まる一冊です。
『こいのぼりパーティー ぐんぐんすくすく』
出版社:ほるぷ出版
作:すとう あさえ
レシピ提供: 川島 雅子
絵:山田花菜
発行日:2021年03月19日
『こいのぼりパーティー ぐんぐんすくすく』のあらすじとおすすめポイント
料理が大好きなままこさんは、あっくん、かよちゃんと一緒にこどもの日パーティーのためにごちそうを作ります。
まずは、かしわもち!
ぺたんこ ぺたんこ。あんこをはさんで、つつみましょ。
次は、こいのぼり1ごうを、よびましょう!
バナナに チョコに イチゴに キウイ。カスタードクリームで……何に変身するかな?
かしわもち、フルーツパイ、こいのぼりちまき、春巻きで作るカラカラやぐるまなど、おいしそうなメニューがたくさん登場します。
レシピはイラストつきで、手順もわかりやすく、すぐに作ってみたくなるものばかり。
お料理を通して広がるやさしさとにぎやかさが、読む人の心をあたたかくしてくれる1冊です。
『ワニぼうのこいのぼり』
出版社:2002年04月
作:内田 麟太郎
絵:高畠 純
発行日:文溪堂
『ワニぼうのこいのぼり』のあらすじとおすすめポイント
こどもの日、おとうさんがワニぼうにこいのぼりを買ってきました。
「いいねえ」とうれしそうに腕を組むふたり。
でもおかあさんが「ちょっとさびしいわ」とつぶやくと、次の日にはもう一匹、こいのぼりが仲間入り。
空は少しにぎやかになりました。
こいのぼりを見上げたおとうさんが「ワニのぼり」を始めると、「ぼくもしたい!」とワニぼうも続きます。
ふたり並んで風を感じていると、「わたしもいれて」とおかあさんも空へ。
すると今度はネコ達が「ネコのぼり」、イヌ達が「イヌのぼり」、ことり達まで登場して空は大にぎわい!
春風の気持ちよさが伝わってくる、ユーモアとあたたかさに包まれた一冊です。
『とらのこさんきょうだい かえうた かえうた こいのぼり』
出版社:講談社
作・絵:石井 聖岳
発行日:2010年04月
『とらのこさんきょうだい かえうた かえうた こいのぼり』のあらすじとおすすめポイント
ある日、おとうさんが庭の垣根にこいのぼりを結びつけていると、子ども達が「こいのぼりだ!」と大さわぎ。
嬉しくなった子ども達は、こいのぼりの歌を元気いっぱいに歌い始めます。
最初は定番の歌だったけれど、「家よりでかい こいのぼり」や「へびより長い こいのぼり」など、どんどんおかしな替え歌を作っては楽しそうに歌い続けます。
おとうさんはちょっとあきれながらも、子ども達の元気な歌を見守ります。
元気いっぱいの子ども達と、温かく見守るお父さんのやりとりがほほえましいお話です。
『ようかいむらのすいすいこいのぼり』
出版社:国土社
作・絵:たかい よしかず
発行日:2023年04月13日
『ようかいむらのすいすいこいのぼり』のあらすじとおすすめポイント
ようかいむらの龍神川で、ようかい達が作ったこいのぼりが楽しそうにおよいでいます。
ようかいむらでは、毎年こどもの日になると、その年の「福こいのぼり」を決める「元気こいのぼり大会」が行われるのです。
いったんもめんの合図で、龍神山の風神様のもとへ向かってこいのぼり達が一斉にスタートします。
今年の福こいのぼりは誰になるのでしょうか?
大人気「ようかいむら」シリーズの今回の舞台は、「こいのぼり大会」です。
ユーモアあふれる、妖怪達がたくさん登場します。
『そらいっぱいの こいのぼり』
出版社:世界文化社
作:羽尻 利門
発行日:2022年03月14日
『そらいっぱいの こいのぼり』のあらすじとおすすめポイント
ゴールデンウィークに、ケンゴはママ、パパ、妹のさなえとおじいちゃんの家に行きました。
川へ遊びに行くと、鯉が川の段差を頑張って登ろうとしています。
それはまるで、こいのぼりの由来になった「鯉の滝登り」のようでした。
おじいちゃんは、中国の「鯉が滝を登って龍になった」というお話が鯉のぼりの元になっていること、そして子ども達が鯉のように元気いっぱいに育つようにという願いが込められていることを教えてくれました。
次の日、ケンゴ達は地域のお祭りに行きます。
そこでケンゴが見たものは……?
このお話は、「なぜこどもの日にこいのぼりを飾るのか」を伝えるのにぴったりの絵本です。
絵本の中のおじいちゃんが優しく語りかけてくれているようなお話になっています。
実はカバーと本文中に、絵本と関わりのある5つの文字が隠されているので探しながら読み進めるのもおすすめです!
『ぴょんぴょんこいのぼり』
出版社:世界文化社
作:こすぎ さなえ
絵:ひら てるこ
発行日:2011年5月1日
『ぴょんぴょんこいのぼり』のあらすじとおすすめポイント
こどもの日の朝、こぶたのグーグーは友達のトンキーの家に遊びに行きます。
でも空を見上げると、こいのぼり達が元気なく泳いでいて、気になってしかたありません。
「元気にしてあげる!」と、グーグーはこいのぼりの口を持って走り出します。
風が入ってこいのぼりは泳ぎだしますが、勢いあまってこいのぼりがビリビリに…。
家に持ち帰って一所懸命、こいのぼりを直したグーグーは、自分がこいのぼりに入ってトンキーを驚かせようとします。
すると、なんと“もう1匹のこいのぼり”が登場!?
グーグーとトンキーのやりとりが、かわいらしくてほっこりするストーリーになっています。
『まじょおばさんのこいのぼり』
出版社:世界文化社
作:岡本 一郎
絵:市居 みか
発行日:2015年5月1日
『まじょおばさんのこいのぼり』のあらすじとおすすめポイント
ある日、わたしの家にやってきたのは、なんとまじょおばさん!
パパとママの昔からの知り合いらしく、しばらく泊まることになりました。
まじょおばさんは「こいのぼりがみんな同じでつまらない」と言い出し、魔法でこいのぼりをブタや魚、ワニの形に変えてしまいます。
子ども達は大よろこび!でも町の大人は大反対。
まじょおばさんは、怒られてしまいました。
ところが次の日、変わったこいのぼりを見て、お店にお客さんがたくさん来るように。
町はにぎやかになり、ついに町長さんまで「全部のこいのぼりを変えてほしい」とお願いしに来ました。
こいのぼりが、さまざまな形に変わってしまう楽しいお話です。
子ども達と「まじょおばさんに、こいのぼりをどんな形に変えて欲しい?」と考えてみるのも楽しめそうですね!
『こいのぼりだいぼうけん』
出版社:世界文化社
作:きむら ゆういち
絵:林 るい
発行日:2016年5月1日
『こいのぼりだいぼうけん』のあらすじとおすすめポイント
ねこは大好物の魚が一匹もつかまえられない日は、かわりにねずみと小鳥を追いかけます。
あわてて逃げたねずみ達は、大きな布を見つけて中にかくれました。
あったかくて気持ちよくて、うっかり眠ってしまいます。
でも次の朝、その布が急に動き出します。
なんと布の正体は、こいのぼりだったのです!
ねずみ達はそのまま空へとひっぱられてしまい、ことりと空の大冒険に出発。
……でも、風がやんでこいのぼりが急降下。
ねずみ達はどうなるのでしょうか?
こいのぼりに乗って、大空をすいすい。
家も町も小さく見えて、向こうの山も見えて……。
ねずみ達と一緒に大空を大冒険しているような気分になれるイラストが素敵です!
『こいのぼりのさがしもの』
出版社:世界文化社
作:昼田 弥子
絵:たちもと みちこ
発行日:2017年5月1日
『こいのぼりのさがしもの』のあらすじとおすすめポイント 未
そうくんは、こいのぼりに赤・黄・青・緑と色をぬっています。
ところが強い風が吹いて、塗った色が空に飛ばされてしまいました。
「まってー!」と追いかけても、色はどこかへ行ってしまいます。
がっかりするそうくんを見て、色がなくなったこいのぼりは自分で色を探しに飛び立ちます。
きょろきょろ 「どこだ どこだ、ぼくのいろ」
探していると、いろいろなところに「ちょっと おかしい」と思うところがありました。
こいのぼりは、無事に全部の色を見つけられるかな?
絵の中に「ちょっと おかしい」ところがあるので、子ども達と一緒に色探しをしながら読み進めることができて楽しいです。
こいのぼりの塗り絵や制作の前に導入として読むのもおすすめの絵本です。
絵本でこいのぼりの由来を楽しく伝えよう

こいのぼりがテーマの絵本は、子ども達に日本の伝統やこどもの日の楽しさを教えてくれる素敵なお話ばかりです。
子ども達と一緒に読むことで、こいのぼりの由来や飾る意味などを自然と伝えられるでしょう。
絵本を通じて、子ども達と一緒に特別な時間を過ごし、思い出に残るこどもの日を楽しんでください。