保育士にとって、身だしなみはとても大切です。
でも、実際にどのような服装を選べばよいのか迷ってしまうこともあるでしょう。
そこで保育士の服装選びのポイントや注意点を解説していきます。
初めて保育園で働く方や実習生はぜひ参考にしてくださいね。
保育士の服装選びのポイント
保育園での服装は以下の5点を意識して選ぶと良いでしょう◎
①園のルールに合わせる
保育士の服装選びで一番大切なことは、園で決められているルールを守ることです。
園によって、「ジャージやジーンズは禁止」など特定の服装が禁止されているところや服や靴の色が指定されていることろもあります。
まずは、あなたの働く園にどのようなルールがあるかをしっかり確認しましょう。
②動きやすい服装にする
子ども達は動きがとても活発です。
保育士も活発な子どもの動きについていかなくてはならないため、動きやすさを意識して服装を選ぶとよいでしょう。
サイズも、ピッタリ過ぎると動きづらくなったり体勢によって肌が見えてしまったりすることもあります。
余裕のあるサイズ選びを意識しましょう◎
③子どもをケガさせないデザインを選ぶ
子ども達は保育士の体にくっつくことが大好きです。
その時に服の装飾が子どもの肌に当たり、傷になってしまうことも考えられます。
保育着は、あくまで仕事のための服装なのでオシャレする必要はありません。
ボタンやスタッズなど子どもをケガさせる可能性のある装飾は避けるようにしましょう。
④清潔感を意識する
保育園で着る服は、どうせ汚れるからと言って襟や袖がヨレヨレになった服や漂白剤で色が落ちた服を着るのはやめましょう。
子どもにとって保育士自身も保育環境のひとつです。
子どもは大人が思っている以上に、細かいところまで見ています。
しっかり洗濯された清潔な服装で子どもと関わっていくようにしましょう。
⑤誰に見られても恥ずかしくない服装
保育士は、お散歩などで外へ出る度に外部の人にも見られています。
もし、保育士としてふさわしくないと思われる服装をしているとあなたの印象が悪くなるだけではありません。
「○○保育園の保育士の身だしなみが良くない」と園全体の評価も悪くなってしまいます。
常に見られているという意識を忘れずに、誰に見られても恥ずかしくない服装選びをしていきましょう。
こんな服装がおすすめ
では、具体的にどのような服装が良いかアイテムごとに紹介していきます。
トップス
フードやヒモつきの服は子どもに引っ張られたり、引っ張っていた子どもが転倒したりする危険性が考えられます。
そのため、フードやヒモのない服を選ぶようにしましょう。
また、ボタンや飾りがついていると取れてしまったものを子どもが口に入れる可能性もあります。
夏はTシャツ、冬はトレーナーなどできるだけシンプルなデザインのものを選ぶようにすると良いでしょう。
ズボン
基本的には、長ズボンを選ぶようにしましょう。
ジーンズは禁止されている園が多く、動きづらくなるため避けた方が良いでしょう。
保育士は立ったり座ったりの動作が激しいため、スキニーパンツなどの細身のパンツも動きを妨げてしまいあまり保育には適していません。
また、しゃがんだ時に背中が見えないように股上の浅いズボンも避けるようにしましょう。
エプロン
個人でエプロンを用意する場合は、エプロン選びも重要です。
キャラクターが禁止されていない場合は、キャラクターなど子どもが興味を持てるデザインの物を選ぶと子どもとの会話の話題にもなるでしょう。
また、ヒモで結ぶタイプよりも頭からかぶるタイプのエプロンの方がおすすめです!
ヒモを結ぶ手間が省け、保育中にヒモがほどける心配もなくなります。
エプロンは汚れやすいため、毎日洗濯できるように枚数を多めに用意しておきましょう◎
靴下
最近では、上履きを使用しない園が増えているため靴下選びも重要です。
子どもを抱っこしている時に滑って転倒したら大ケガにつながることもあります。
そのため、靴下は滑りにくい素材を選ぶようにしましょう。
また、エプロンと同様にキャラクターが禁止されていない場合は、キャラクターなど子どもが興味を持てるデザインの物を選ぶと会話の話題にもなりますよ!
靴
保育中の靴は、スニーカーが一般的です。
すぐに汚れるため、汚れが目立ちにくい色を選んだ方が良いでしょう◎
私の経験上、お散歩中に靴ヒモがほどけてもすぐに結び直せない状況もあるためヒモ靴よりもマジックテープタイプのスニーカーがおすすめです。
また、防水加工されていたり水が染み込みにくい靴だと雨上がりのお散歩でも安心ですよ!
帽子
保育士の紫外線対策として帽子は欠かせません。
つばが大きすぎると視野が狭くなるため、つばが小さいタイプを選ぶと良いでしょう。
また、風で飛ばされないようにヒモやゴムがついていると安心です。
ヒモがついた帽子がなかなか見つからない場合は、100円ショップで売っている取り外し可能な帽子のヒモがおすすめです◎
季節ごとの服装のポイント
保育士の服装は季節ごとでも気をつけるポイントが変わってきます。
季節に合った服装を意識していきましょう。
春の服装
春は、花粉がつかない素材を選ぶと良いでしょう。
ウールや凹凸がある生地だと室内に花粉を持ち込んでしまいます。
また、4月の慣れ保育中は保育士は常に動き回っていることも多く暑く感じることもあります。
あまり厚着をせず、薄手の服にカーディガンなど羽織れるものを用意しておくと快適に過ごせるでしょう。
夏の服装
外は、とても暑いですが室内は冷房が効いていて冷えることも。
冷房対策として薄手の羽織りものを用意しておくと良いでしょう。
汗もかきやすいため、吸湿速乾の生地を選ぶと快適に過ごせます。
屋外では、日焼けが気になる人は帽子やアームウォーマーも活用していきましょう!
秋の服装
秋も春と同様に室内では暑く感じることも多いでしょう。
そのため、あまり厚着はせず羽織れるものを用意しておくと良いでしょう。
冬の服装
寒いからと言って裏起毛のトレーナーを着ていると暖房の効いた部屋では汗ばむことも。
室内ではあまり厚着をせず屋外に出る時にしっかり防寒対策をしていくと良いでしょう。
屋外で着る上着は、動きやすいものを選びましょう。
また、首元が寒い時はネックウォーマーがとても役立ちます。
マフラーでは、引っ張られるなどの危険性がありますがネックウォーマーは安全に防寒ができますよ!
安全性や動きやすさを意識した服装選びを

保育士の服装について解説してきました。
まずは、ご自身の園のルールを確認しましょう。
そしてルールに沿った上で、安全性や動きやすさを考慮して誰に見られても恥ずかしくない服装で保育していきましょう。
保育者は子どもにとって大切な保育環境です。
清潔感のある服装を意識して子どもにとって素敵な保育士でいてくださいね。